タ  イ  ト  ル 発行日 備    考
サマーコンサート、「パイプのけむり」合唱団
牟田さんの指揮で合唱曲「岬の墓」を
2003(平成15年)年5月30日 南海タイムス誌
牟田隊長と團さんの時代

 指揮者の牟田久壽さん(現瑞穂町教育委員会勤務)は、元警視庁音楽隊の隊長、同隊の編曲の名手 時松敏康さんとを先生は、音楽家独得の明敏さを持った二人の友人と書いておられる。
 皇太子のご成婚を祝して作曲された「新・祝典行進曲」は、最初、合歓の里で行われた。全国警察官音楽隊連合会の合宿で先生が講演と合奏訓練のため出向された席で時松さんの好意で演奏されたという。
 1993年1月28日のことである。
 翌日、合歓の里から戻り、警視庁17階の音楽隊スタディオで警視総監をはじめ当日演奏をする各制服組みの音楽隊責任者、各報道関係者の注視の中で行われた。
 牟田隊長の率いる警視庁音楽隊65名の演奏は見事で耀いていたと「パイプのけむり」に書いておられる。
 ご成婚当日、制服組み9つの演奏団体が皇居東宮宮殿南車寄せから東宮仮御所までの4.2キロの間で演奏を行った。
 群集の歓呼の声、ブリリアントなマーチ、壮大なドラマは、先生と牟田隊長とが経験した人生の内で、最も輝かしい時代だったに違いない。
 東京という巨大な舞台、青い空、林立するビル群、高速道路のうねり、群集の発するどよめき、堀に写る空の青、音楽が都市の中でデザインとして生き生きとしているように見えた。と、おっしゃっている。
 私は、このとき、地方の電気店の店先で群集に混じってTVを見ていた。そして、襲ってくるうれしさの中で「先生がまた、金字塔を建てられた」と、胸が熱くなるのを禁じ得なかった。
 30年も続いた、サマーコンサートが次の世代に引き継がれていくこと、そして、先生の中で鳴り響いた空の音が、次々と木霊して世界に広がっていけば良いのにと思うのは、私だけではないはずだ。
 牟田先生、「パイプのけむり」合唱団、八丈島の方たち島の将来のためにもよろしくお願いします。

第22巻「祝典行進曲」353頁
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